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ベッドの奥側、猫の額ほどのベランダを眺めながら
「洗濯しなきゃな……」
ポツリ呟き、その億劫さに髪をかき上げた。
すると……、
「っ…………!?」
突然も突然。
藤真が背後から私を抱き締めた。顎を私の首筋に埋め、甘えているような……。でも、その腕の力には優しさなんかなくて……強く、しっかりと。
「な、なに……っ!?」
彼の体重がズシッと背中にかかり、ベッドの上にそのまま膝から崩れ落ちる。
首筋に感じていた吐息が、よりハッキリとしたものになったのはそれから直ぐの事。
生温い舌が首横から肩に這い、藤真の手が服の上から胸のラインをなぞっている。
「んッ……やだって……。なんなのっ……」
「悪い……、したくなった」
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