第十一章 #2

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事件はその日の夕方に起きた。 ビールを二本飲み干し少しのホロ酔い。どこか、物足りなさを感じた私は近所のコンビニへと向かうべくテキトーなサンダルに足を突っ込み、玄関の扉を勢いよく開けた。 「ふんふ~ん。ビール、ビー……」 カゴンッ!!! ん……?何かに扉がぶつかった……? ソッと顔を覗かせると……、 その何かは二つ積まれた段ボール。 「なっ…………」 人の家の前に普通荷物置きますか……?ありえないでしょっ!? 文句言ってやる……!! と、鼻息荒くした私は段ボールをドア事押し返して、隙間から飛び出した。 「ちょっと!!すみませんっ……!?御宅の荷物が家の前に放置されてるんですけど!!?」
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