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『とうとう追い詰めたぞ』
『し、しまったわ……!?後ろは断崖絶壁……これじゃあ、逃げられないっ!!』
『ふ、ふ、ふ。観念しろー!!』
『きゃあー!?』
――――――――――ドサッドサッ!!!
次の日の朝、なんともおかしな夢から覚めると同時に……、私はベッドの下へと落下した。
「……な、何っ……!?」
寝惚け半分の頭で周囲を見渡すと、そこはいつもの私の部屋だった。カーテンの隙間からは朝日がキラキラと射し込み、車の往来する音が遠くから聞こえている。
一つ。いつも通りではない事と言えば……、ベッドの上を占領するパンツ一枚の男。
不自然な角度に伸ばされた足が、私を蹴り落としたという何よりの証拠。
「…………ん?」
待てよ、なんで……
藤真は服を着ていないのかしら……?
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