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脳内をフル回転させながら、ふと鎖骨辺りをポリポリ掻いた時……
「え…………?」
私も服……、着てないじゃん……。
目を凝らして周りをもう一度見回す。
私の下半身を申し訳程度に覆うシーツ、脱ぎ捨てられた洋服や下着、コンビニ袋の中にギュウギュウに詰め込まれたビールの空き缶、封の切られたコンドームの箱。
点と点が……繋がった。
「ぎゃあー!!!!?」
「ん…………」
私の悲鳴に藤真はパチリと目を覚ました。飛び起きるのかと思ったら、
「…………うるせぇよ……」
ガサガサに枯れた声、眉間に刻まれたシワ、チッと舌打ちを残すと、彼はまた静かに目を閉じた。
「っ………………」
し、信じられん。
この状況でまだ寝ますか……?
どんだけ図太い神経してんのよ!!!
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