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荷物の差出人の欄には、父の名前があった。
前に帰省した時、今度野菜を送るからって言ってたから……多分、ソレだ。
「はい。ありがとうございます。では……、こちら。ああっ……、重たいので中に運びましょうか?」
「いえいえ、そんなっ……大丈夫で……!?」
荷物を受け取ろうと白の段ボールの底に手を添えた瞬間、想像を越えるその重さに私はバランスを崩した。
「危ないっ……!!」
「っ…………!?」
咄嗟に手を伸ばした宅配便の彼と、私の手が重なる。
なんという、ドラマチックな展開……?
じゃなくて……
「…………あれ……?」
「はぁ……驚いた。大丈夫ですか……?」
「は、はい……」
男性に触れたのに、苦しくもなんともない……。
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