244人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「確かにっ……、昨日は勢いでしちゃったよ……?でも、それはお酒のアレもあって……だから……、こんな、都合の良い女になるつもりはないからっ……!!」
「は……?」
ゴニョゴニョと口ごもる私に、藤真はポカンっと呆れ返った様子。
しばしの沈黙が流れた。
「……全然、覚えてねぇの……?」
「……途中までは覚えてる……。自分から言い出したって事も……。え……!?私その後も何か変な事……言った!?それとも、した!?」
「…………てめぇっ……」
キッと目尻をつり上げた藤真。肩がワナワナと震えていた。
しばらく、そのまま俯き固まっていたが……
「っ…………!?」
ドンッとベッドに拳を振り落とし、考えが纏まったようにソロリと顔を上げた。
最初のコメントを投稿しよう!