第十三章 #2

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「確かにっ……、昨日は勢いでしちゃったよ……?でも、それはお酒のアレもあって……だから……、こんな、都合の良い女になるつもりはないからっ……!!」 「は……?」 ゴニョゴニョと口ごもる私に、藤真はポカンっと呆れ返った様子。 しばしの沈黙が流れた。 「……全然、覚えてねぇの……?」 「……途中までは覚えてる……。自分から言い出したって事も……。え……!?私その後も何か変な事……言った!?それとも、した!?」 「…………てめぇっ……」 キッと目尻をつり上げた藤真。肩がワナワナと震えていた。 しばらく、そのまま俯き固まっていたが…… 「っ…………!?」 ドンッとベッドに拳を振り落とし、考えが纏まったようにソロリと顔を上げた。
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