第十三章 #2

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「さっき。なおったって……言ってたよな?男嫌いが……治ったって事か……?」 「うん……そう……。いきなり……」 「そうか……それは、良かったなぁ……」 なんだろう、この緊張感 藤真の笑顔が……めちゃくちゃ怖い…… 私の消えてしまった記憶の中に、何か原因がある事だけは確かだ。 「あの……。私……何か……問題あるような失態を……?」 「いいや……、何も」 「っ…………ぶわっ!?」 ホッと息をつこうとした私の顔面に、投げつけられた枕。目の前が真っ暗になり、体に感じていた彼の体重もスッと消えた。
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