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わざわざ聞き耳をたてているのは自分だというのに、考えれば考える程また怒りがこみ上げる。
「っ…………!?」
無意識に握り締めた牛乳パック。
白の液体がブチャアっと注ぎ口から溢れ、みるみるシンクの上に広がってゆく。
慌てて布巾でそれを拭き取っていると、今度はフラインパンからモクモクと黒い煙が立ち上がり……、
その横では地獄の釜湯と化した鍋の中で、パスタがくたくたに伸びている。
「…………嘘でしょ……」
まさに、踏んだり蹴ったりだ……
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