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枕を払いのけ、体を起こすと……
藤真は着替えの真っ最中だった。
と、いっても
パーカーは私が着ているため、彼はズボンと薄手のシャツだけ……という軽装。時期的に寒くはないだろうけども……
「あの……これ……」
「…………んな、汚ねぇもんいるか!!!」
「なっ…………」
私が着たから……汚い……と?
それを捨て台詞に立ち上がった藤真は、激しく足を踏み鳴らし、部屋を出ていった。
ほんの数秒も経たず、また隣の部屋から乱暴な扉の開閉音。
嵐が……去った。
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