第十五章 #2

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「待ってんじゃないの……、あの子」 あの子 そんな呼び方をしたのは、彼女が私よりも年下なのら明らかだったから。 嫌味っぽかったかな……。 「ああ……帰った。つうか……、帰らせた。会社の所長に連絡して引き取って貰った。最初っからこうすりゃ良かったわ……」 じゃあ、さっきのチャイム音はその時の……? それに、職場の女の子だったのか……。 「……あの子、可愛いかったね。放っておけないタイプって感じ」 「あー……それ、わかるかも」 「……藤真の事好きなんじゃない?」 「……かもな。でも、俺はタイプじゃない」 かもなって…… 自分どんだけ上から目線なんだ……。 謙遜とか知らないの……?
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