第十五章 #2

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「若い女の子部屋に連れ込んで……、あわよくば……とか、考えてた人に言われたくない」 「なっ……!?考えてねぇよ!!」 「いいや、絶対に考えてた!!!」 だって……、キャッキャッ楽しそうな笑い声が聞こえてきたし 自分に好意があるってわかってたんならなおさら。 丸め込んでイチャイチャ、ニャンニャンするつもりだったんだ。 でも、そんな下心満載な現場を私に目撃されたもんだから気が引けた……とか。 そんな所でしょう? 「おい。勝手に妄想膨らませてんじゃねぇぞ」 「っ……!?」 動揺に揺れる私の右手。 缶ビールが柵へとぶつかってカシャンッと小さく鳴った。 「そこまで疑うんなら見せてやる」 「ええっ……?」 見せるって……一体何を?
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