257人が本棚に入れています
本棚に追加
「はい、どうぞ!これでいいんでしょ!!」
お風呂場に入り、暴君に所望された品物を差し出すと
私が入浴する分にはゆったりとしていたバスタブ内、今は藤真が体を器用に折り込んで浸かっている。
なんか、窮屈そうだな……。
「では、ごゆっくりっ……どっ!?」
再び部屋に戻ろうと踵を返した時、彼の手によりキュッと回された蛇口、ザザーと流れ出たシャワーが私の頭上に降り注ぐ。
「っ…………」
私、さっきお風呂入りました。
しかも、今は服を着ています。
「なんだよ、その面。まるで、俺が我が儘言ってるような態度だなぁ?」
「だからって……こんな、仕返しする……?」
「ムカついたから。……なんならもう一回入れば?顔面まだ汚れてる」
この……、クソガキ……。
最初のコメントを投稿しよう!