第十九章

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私と藤真の間にある感情が、その辺の人に向けるモノとは違うのは確か。 でも、その想いは幼いままで……、とてもとても脆(もろ)い。 好きだとか嫌いだとか おままごとでもするみたいにして始めてしまったもんだから、一度亀裂が入ってしまえば後は……。 過去のあれこれに執着して、これが純愛だなんて勘違いしていた。 待っていた現実は……、歩み寄る所か衝突の繰り返しだ。 「……無理だったんだよ、私達……。最初から」
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