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「あの、どちら様ですかぁ……?」
「なっ……ひより!あんた、親友の顔も忘れたっていうのっ……!?」
「っ……ふふっ」
二人のやりとりに堪えきれず吹き出して笑ってしまう。
「……なんちゃって。冗談だよぉ。怒らないで?来てくれてありがとう。ちぃちゃん」
「ったく、あんたは……。那緒も笑ってんじゃないわよ!!」
「ごめん、ごめんっ……!」
懐かしいな、この感じ……。
三人とも小学校から互いを知っているとあって、久々の再会だという事も忘れそうな空気感。
特に千春は少し天然なひよりのお姉さん的存在だったから……余計に今日という日が感慨深いみたい。
口では怒っているけど……
「なによ!!」
「千春……ちゃんと、ハンカチ準備した?」
「っ……おかげでバッグがパンパンよ!!」
「ふふっ……」
やっぱりね。
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