第二十二章

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その後、場所を屋内に移しての披露宴、駅近くの隠れ家的バーを貸しきって二次会、カラオケ店に流れ込み三次会……と、慌ただしくも楽しい時間は流れ。 泥酔した圭ちゃんとPENZメンバーを振り切って、やっとの事で帰路に着けたのは深夜一時過ぎ。 勿論、その間私と藤真は一滴のアルコールも摂取していない。 ホロ酔いの矢野くんが千春と肩を組んでデュエット……という、ハメを外した瞬間を拝めた事はとても貴重だった。 よっぽど今日という日が嬉しかったんだろうな……。 「ああっ……喉痛ぇ……」 引き出物の紙袋を片手に、ネオンが光るすすきのの街を藤真と二人並んで歩く。もう、交通機関も終わってしまった。
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