217人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
夜の風が熱くなった頬を冷ましてくれる。
隣で仕切りに喉元を気にする彼は可哀想な程ガラガラ声。
それもそのハズ。
圭ちゃんが一生のお願いを何度も使い、次々に選曲し、藤真に歌わせていたのだから。
「凄いね、藤真。ドラムの尚樹さん……だっけ?メンバーに入らないかって誘われてたじゃんっ」
「酔っ払いの言うことだろ」
「そうかなぁ……」
マネージャーに電話越しに藤真の歌声を聴かせたり、名刺をくれないかとせがんだり……
冗談にしてはやり過ぎじゃない?
最初のコメントを投稿しよう!