第二十五章

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思い出したら急に切なくなって、繋いだ手が離れないよう……強く、強く握り返した。 「ねぇ……、藤真」 「ん……?」 「私……、またこの街に住みたい。今すぐには無理でも。やっぱり……、ここが好きみたい」 二人で……、あの儚くも美しい景色を……。 もう一度。 「……いいよ。那緒がそうしたいなら」 この想いだけは、溶ける事のないように。 ずっと……、願い続けよう。 ~ Melting Snow~ END
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