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「はぁっ…………」
熱めの湯船に浸かりながら、天井にモクモクと立ち込める湯気を見上げてホッと一息。
体だけじゃなく心まで生き返る。
まさに、そんな感じだ。
「っ…………」
昨日、一晩寝ずに考えた俺は、朝一番の電車に乗ってある所に向かった。
あの日、練習をサボって那緒の母親に会いに行ったように
圭とひよりの結婚式を後回しにして……、また。
そもそも、人の幸せなんか祝ってる場合じゃなかった。
思い付いたら即行動。
いつだって、那緒の事しか考えられない俺は……数十年経った今でも変わってないらしい。
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