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「……言うようになったじゃない。愛されている女の自信ってやつかしら……？」
苦々しい口振りの柊子が、下唇を噛み、睨み見上げるようにしてキッと鋭い視線を私に向けた。
自信とか、余裕とか……
今の私にあるものはそんなものじゃない。
少しも不安が無いと言えば嘘になる。
でも……、わかったから。
藤真が不器用なりにも、私にぶつけ続けてくれた想いが。
ちゃんと、伝わってるから。
「……私と藤真は……というより、主に私かな……。ここぞという時にはいつも素直になれなくて……、しなくてもいい苦労を沢山味わってきた。悩んで、立ち止まって、引き返して……そんな毎日を過ごしていて……やっと、気付いた」
「っ…………」
「藤真を……絶対に失いたくないって。それだけは何があろうとも変わらない……、私の正直な気持ち。どれだけ相性が悪かろうが……、傲慢でワガママで超超超俺様でも……、悔しいけど好きなの。だから……、柊子の言う事は信じないよ」
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