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その後、リコッタチーズとチョコレートのパンケーキを一つずつ注文した私達は時間も忘れてたわいもない会話を続けた。
柊子は親のいない子供や、事情があって里子に出された子供達の世話をするボランティア活動をしていると嬉しそうに話してくれた。
その母親みたいな優しい表情に、私まで……心の中がポッと温かくなるのを感じた。
「那緒……あのね……」
突然、顔色を曇らせた柊子がカチャンッとフォークを置いて私に向き直る。
何を言おうとしているか……、それがなんとなくわかった。
「昔の事……謝られても許さないから」
「っ……」
「だから、柊子も私を許さないで?なんたって、私はアナタの愛する男を奪った女なんだから。それでもってずっと……、ライバルとして……友達として……付き合い続けて。じゃないと……、私直ぐに腑抜けちゃってダメだから。」
「ふふっ……、愛され過ぎる女も辛いのね?確かに、那緒……少し太ったんじゃない?」
「嘘っ!?やっぱり……」
「冗談よ、冗談。那緒は昔っから……腹の立つくらい綺麗よ。それも……、変わらないわ」
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