第二十五章
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その後、柊子と別れた私は家路を急ぎ走っていた。 右手にはお土産に購入したマカロンの詰め合わせをぶら下げて。 紙袋はふたつ。 私の家の分と、藤真の家族用に。 東京へ帰る飛行機の便は午後七時。 現在の時刻は三時を少し過ぎた位。 予想していたよりもだいぶ遅い帰宅。そして、藤真には何も言わずに出掛けてしまったのだ……。 彼が癇癪を起こしていない事を願うばかり。
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