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思い出したら急に切なくなって、繋いだ手が離れないよう……強く、強く握り返した。
「ねぇ……、藤真」
「ん……?」
「私……、またこの街に住みたい。今すぐには無理でも。やっぱり……、ここが好きみたい」
二人で……、あの儚くも美しい景色を……。
もう一度。
「……いいよ。那緒がそうしたいなら」
この想いだけは、溶ける事のないように。
ずっと……、願い続けよう。
~ Melting Snow~ END
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