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マンションに帰って着替え、弁当を食べようとコンビニの袋に手を突っ込んだ時、携帯電話が鳴った。
「こんな時間に?」
もう、日付が変わろうとしている。
テーブルに置いていた携帯を取り相手を確認すると、
「圭介?」
幼馴染からだった。
「もしもし?」
すぐに出ると、懐かしい声が返ってくる。
『徹か?』
年齢の所為か、少し低くなっている。
もう十年、会っていない。
それでも間違いなく、幼馴染の声だ。
「圭介」
『おー、久しぶりだな。お前、元気にしとるのか』
懐かしい、訛りの強い喋り方。
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