長く短い詩達…

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窓辺には 贈られた花束を 枕元には 貴男の笑顔を そっと飾らせて 部屋の角にも 暖かさを 私の涙にも 優しさを そっとくれたのは 貴男でした 季節に彩られた町に見る 貴男は見失いそうなほど 穏やかに進んでる風に埋もれてしまう 歳月は悲しみを優しさに変えるから 足を前に出して わだかまりを全て埋めて 隙間を埋めてしまうのは 夜の広さにも似た 貴男の胸の温もり 声を殺して泣く事も 悪夢に呼び起こされる事も 全て消したのは 無くしたのは たとえ何を失っても大切な たとえ何を壊しても大切な 貴男が居たから……
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