204人が本棚に入れています
本棚に追加
「か、兼田先輩、お、俺たちは?」
完全スルーされてた先輩二人。どう見たって、期待満々の瞳。
「あ、ごめーん、とりあえず、こいつらだけでいいわ。ありがとうね♪」
ニッコリ。
その微笑みだけで、デレデレの笑顔になってる二人。
・・・残念です・・・残念すぎます・・・。
むしろ。
なんで、俺たちだけなんだ?????
「でぇ、次の金曜日なんだけど」
・・・はぁ?
「とりあえず、カバーでいいからさ。」
と言って、指定してきたのは、俺たちも何度も練習してる有名なバンドのヒット曲。
「え、でも、いきなりなんて」
「・・・ヤレ」
・・・笑顔は変わらないのに聞こえてきたのは、地底から這いずりあがってきたような声・・・
「い、いや、む「ヤレ」」
最初のコメントを投稿しよう!