第1章

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「か、兼田先輩、お、俺たちは?」 完全スルーされてた先輩二人。どう見たって、期待満々の瞳。 「あ、ごめーん、とりあえず、こいつらだけでいいわ。ありがとうね♪」 ニッコリ。 その微笑みだけで、デレデレの笑顔になってる二人。 ・・・残念です・・・残念すぎます・・・。 むしろ。 なんで、俺たちだけなんだ????? 「でぇ、次の金曜日なんだけど」 ・・・はぁ? 「とりあえず、カバーでいいからさ。」 と言って、指定してきたのは、俺たちも何度も練習してる有名なバンドのヒット曲。 「え、でも、いきなりなんて」 「・・・ヤレ」 ・・・笑顔は変わらないのに聞こえてきたのは、地底から這いずりあがってきたような声・・・ 「い、いや、む「ヤレ」」
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