204人が本棚に入れています
本棚に追加
「タカトシ・・・俺は、マジでやりたい。」
「・・・・・」
「でも、やるんだったら、俺ら3人でやりたい。」
「姉貴は?」
「当然、冴さんもだけどさ。基本、俺たち3人ってのは外せないっていうか。」
俺の顔を見ることなく、ひたすら窓を見ているヨージ。
「やろうぜ。」
ヨージの頭越しのシノの顔は、いつになく真剣だった。
「こんな機会、そうそうないぜ。」
確かに、そうだと思う。それでも、俺には、まだ、素直に頷けるほどの自信がなかった。
「・・・もうちょっと、考える時間くれないか。」
俺が言えるのは、それが精一杯で。
地元の駅に着くまでの時間が、異様に長く感じられた。
最初のコメントを投稿しよう!