第3章

3/13
前へ
/74ページ
次へ
今までは、恋愛とかよりも、仲間と遊んでるほうが楽しかった。 告白されても断ってきたけど。 自分の感覚が怖くなったから。 何人かの告白してきた子たちと、付き合ってみた。 けれど、長く付き合えるほどには、気持ちがついていかなくて、結局、相手のほうから別れを切り出される始末。 だから、もう、しばらくはいいかな、と思っていた。 「あっちぃな~。」 シノは、いつもの調子で言いながら、手で扇いで無駄な努力をしている。 さっさとライブハウスに向かえばいいものを、暑くて早く歩く気力もわかないのか、だらだらとしか進まない。 「チッ・・・さっさと歩けよ。」 軽く後ろからシノのケツを蹴りあげる。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

204人が本棚に入れています
本棚に追加