第3章

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チューニングしながら、二人の会話を聞くともなく聞いていると、やっぱり瀬尾の話になっている。 「意外だね。あの二人が兄妹だってのは。」 「ああ、驚いた。そもそも妹がいそうな感じしなかったし。」 妹がいるって話は、前に聞いたことがあった。 「・・・俺、知ってたけど。」 「「えっ??」」 あれ。それを聞いたのは俺だけか? まぁ、それが瀬尾とイコールになるとは、全然予想はしていなかったけれど。むしろ、こんな近いところにいたのか、っていうくらい驚いた。 そして、奏多さんが、妹を溺愛してる姿に、軽くイラッとしてる自分に気づかされる。 二人は気付いていないだろうけど。
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