第1章

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「あざーっす」 と、ニヤリと笑うヨージも、わかってるのか、わかってないのか。 「いやいや、マジで。なんつーの、腰にくるっていうかぁ」 なよなよと腰を振ってる姿は、げっそり。 確かに、ヨージの歌声に色気があるのはわかるけど。 隣に座ってるシノは、嫌なものでも見た、というような顔で、先輩の顔を見る。 「なんですか、それ。」 そう言いながら、満更でもない顔をするヨージ。 をいをい。お前・・・。 「フッ。男がそれなら、女子もたまんないって?」 汗を拭きながら、もう一人の先輩が、ニヤニヤ笑ってる。 何言ってるんだか、と、呆れ顔をしてると、 「タカトシ~!」 ・・・聞きなれた声が聞こえてきた。 "はぁ・・・・" ・・・姉貴・・・。
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