第1章

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「ヨージくん、あんなセクシーな声だったのねぇ」 空いてた席に、さりげなく座る姉貴。 頬杖をつきながら、ヨージを見つめる姉貴は、獲物を狙う女豹・・・怖っ。 それなのに、頬を染めてるヨージ・・・。 「ねぇねぇ!俺はっ?」 勢いよく姉貴の隣に座って、自己主張しまくるシノに、優しく微笑む姉貴・・・なんか・・・企んでる? 「シノくんも、よかったよぉ。もう、王子様オーラ全開?」 「いやぁ、それほどでも~♪」 "テヘ♪" とか言ってるし。そもそも、そこ、照れるところか? 今でこそ家を出ているとはいえ、長年、姉弟をしてきた俺たち。 姉貴のこの微笑み。 なんかある。
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