*:。 こころむ ・゚:*:・'°☆

2/2
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
A『遅い』 遅刻した俺に彼女は頬を膨らませた。計算されたあざとい行動も、惚れた弱味で可愛く見える。 B『ゴメン。話って?』 A『恋人として初めてのバレンタインでしょ。でもチョコ作りすぎて選べないの』 “テヘペロ”と舌を出す可愛い武器を使われたら、ピエロと化す愚かな俺は撃沈だ。 B『全部欲しい』 A『ダーメ♪それじゃ意味ないの』 計算された拗ねる素振りも騙されてあげるよ。 B『OK』 A『よかった。はい』 B『こんなに?』 差し出された紙袋には、俺への愛で溢れている。 A『ヤドクガエルチョコにタランチュラチョコ、カツオノエボシチョコに…色々あるけど、一番の自信作はナイリクタイパンチョコね。肌の再現にこだわったの♪』 猛毒危険生物のオンパレードなのは偶然?それとも彼女に愛を試されている?そうなのか? B『……自信作を是非』 恋する男は、ピエロさ…
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!