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帰りのホームルーム。
私は教室、自分の席にいた。
迷いや不安はなかった…
私の中にあったのは、先生の最後の言葉を聞きたい。
ただ、それだけ…
誰かが不思議そうに、私を見ていたかもしれないけれど…
今の私はちっとも気にならなかった…
ただ、まっすぐに、
先生の事だけを見つめていた。
『短い間だったけれど、感謝しています。本当にありがとう』
そう言って、二カッと笑った先生の顔を、私は絶対に忘れない。
『空(そら)先生~、いなくなるの寂しいよ~、』
『このまま、空先生、この学校の先生になってよ~』
女子たちのかけた言葉に、私は唖然としてしまった。
空先生?
岸上先生って、空って言う名前なの?
…………知らなかった…
そっか、紹介の時いなかったから、聞きそびれたんだ…
空、先生…か……
すごく似合ってるかも…
窓の外、
透き通るような晴天が広がっている。
大きく息を吸い込んで、
もう一度先生へと視線を向ける。
ねぇ、先生、
私は案外早く、この世界に散りばめられたとっておきのキラキラを
見つけられるかも、
う、ううん…違う…
私はもう…見つけたのかもしれない……
だって、こんなにもワクワクしている♪
end
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