第4章

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俺はきっと大丈夫って思いながら病院に向かった。 いつも隣にいて、それが当たり前で、いつまでもいてくれるって思ってた。 晃はいなくなったりしない。 そう思いながら、病室に行った。 「おばさん。晃は…。」 「いろいろ検査したんだけどね。まだ意識は戻らないの。車にはねられて、でも怪我は酷くはないみたいなんだけど、晃、栄養失調だって言われた。悠介くん何か聞いてない?」 晃が栄養失調? あいつちゃんと食べてたよな。 でも一緒に食事なんてしてなかった気がする。 今思えば、俺は晃が何してたかなんて思い出せない。 ただ、少し痩せたなって最近思っただけで。 何か悩みでもあったのかって最近思って。 晃に何があったのだろう。 俺も自分のことばっかりで、気づいてやれなかった。 いるのが当たり前すぎて、晃に甘えてたんかな。 起きたらいっぱい甘やかしてやろう。 遊びに連れていって、美味しいものいっぱい食べて、家でのんびりするのもいいな。 そう思った。
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