第1章

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どこか懐かしさを感じてはいたけれど、こいつのノリには振り回されてる自分もいた。 けれど、そんな空気が次の悠介の言葉に凍りついた。 「俺、男も試してみたい。晃、付き合って。」 「は?何で俺?何いってんの?」 言っている意味がわからない。 試したいから俺に相手になれと? その軽いノリで出来ることか? 「出来るとしたら晃だなーと思って。」 「そういう問題?」 時々、悠介の考えることがわからなくなる。 けれど、俺も少し興味を持ってしまった。 だから受け入れたんだ。 キスから始まった俺たちの関係。 誰にも内緒で、小さい頃から一緒だったからか距離感がよくわからない。 だから俺もこの時はっきりと気づけなかったんだ。
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