体育館裏からの日刊果たし状

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次の日、俺はまたしても不良と相対していた。しかし今日は松来ではなく、その取り巻きの男、取巻(トリマキ)によって我が椅子が占領されていたのだ。 教室まで押しかけてくるとはなんて野郎だ。取巻が俺の肩を掴んで凄む。 「お前が松来さんに舐めたマネをしてくれたっていう小丸鹿人(コマル シカヒト)だな!!」 名前が割れていた。しかしながら認めるわけにはいかない。もしも認めてしまえば、松来とのタッグ技でボコボコにされるだろう。 「いえ、違います。人違いではないでしょうか」 「嘘を吐くな!もうお前の母ちゃんに顔写真を見せて裏を取ってあるんだよ!」 「なんで母ちゃんに裏を取ったの!?俺が言うことではないけど、その辺にいるクラスメイトに聞けばよくない!?」 「知らない同級生に話し掛けるのなんて恥ずかしいだろうが!」 「人見知りか!知らない同級生の母親に話し掛ける方が余程恥ずかしいわ!!」 「うるさい!敵の聞き込みに向かって『あら、鹿人のお友達?あの子に友達がいたなんて……。これからも鹿人と仲良くしてあげてね』って泣かれた俺の気持ちがわかるか!?母ちゃんを安心させてやれ!!」 「余計なお世話だ糞野郎!!」 母ちゃん、心配かけてごめん。これからはちゃんと友達がいる振りをします。
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