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ーーー「...うっ...えぅーー」
ハッと俺は目を覚ました。
また同じ夢だ・・・。
視界は全くの暗闇で声だけ聞こえる、そんな夢。
肌がベタついて気持ちが悪い。
時刻は深夜2時を回っていた。
室温は30℃を超えている。
「・・・あっちぃ。」
タンクトップにパンツ姿の俺は立ち上がり、水を飲みに台所へ向かう。
「ゴクッゴクッゴクッ、ぷはぁ」
生ぬるい水を飲んでも気休め程度にしかならない。
俺は寝床に戻り目を瞑った。
気がつけば外はすっかり明るくなっていた。
身体は重い。
結局寝れなかったな・・・。
シャワーを浴びた俺は着替えを済ませ大学へ向かうため外へ出た。
「あら、圭佑くん。おはよう。今日も暑いわねぇ」
「おはようございます。本当、あまり寝付けませんでしたよ」
隣の佐々木さんだ。
大学二年目、家賃が格安だったためこのアパートに引っ越してからお母さんのように良くしてくれている。
一人暮らしでホームシックに陥っていないのはこの人のおかげだろう。
「行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
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