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「あらあら、こちらこそ息子が出来たみたいで嬉しいのよ。ゆっくりしていってね、香織ちゃん」
佐々木さんとの挨拶を終えた俺達は『104』と書かれた部屋に入った。
部屋は1R。
服やコンビニ弁当のゴミが散らかっている。
「お邪魔しまーす!うわっ汚い!」
はっきりと言われてしまった。
「しょうがないだろう。」
「しょうがなくないよ、やる気出せよ!」
部屋も暑いのに香織は暑くなる。
「わかったよ片付けるよ。」
「よし!手伝ってあげよう」
妙に上から目線の香織と二人で片付けを始めた。
終わったのは2時間後だった。
「ふう、だいぶ綺麗になったね!」
足の踏み場もなかった部屋が見違えるようになった。
「ありがとう。助かったよ」
まあまたすぐ元に戻ると思うけどな。
その夜のこと。
香織の作ってくれた料理を食べ、床に就いた。
いつもよりも早く寝付くことが出来た。
ーー「...うっぉ...あ」
いつもの夢だ。
でも、どこか違う。
またしても夜中に目を覚ましてしまった。
「・・・またあの夢か。」
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