第1章

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勇者は言った。 私とあなたは、勇者と魔王。 だから、こんな運命なの。 絶対サヨナラなの。 大好きって、心の中で呟いた。 だけど、それしか許されない。 許されないんだ。 なんて、悲しい運命なんでしょうか。 それでも。 ここで、ずっと待ってる。って言うのは、悪いことかしら。 ここで、ずっと待ってるの。 今、大好きって言うのは、許されない。 それでも。 私は、あなたを諦めきれないのが現状で。 こんなの、勇者失格なんだけども。 大好き。大好き。大好き。 全て、心の中の話。 あなたが、泣きながらトドメを刺してくれるのを。 ずっと待ってる。 なんて、滑稽で。 なんて、悲しい物語。
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