第1章

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「何なんだね、秘書さんが隠してたは?」  すると彼は、バスルームの方に行って、警部にここを開けるように言った。答えはこの中にあるとも、話したのだった。  不思議に思いながらも、警部は、バスルームに続くドアを開けた。何もない。 「何もないじゃないか」  警部は叫んだ。すると、彼は笑っていった。 「警部、答えは風呂桶の中にあるんですよ」  彼はそういうと、風呂桶のふたを開けた。すると中から、時計らしきものと一緒に、男性の無惨な死体が現れた。 「彼女は、死体と一緒に、時計を隠したんです」  秘書はそれを見て、膝から崩れ落ち、手で顔を覆いながら言った。
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