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午後6時・・・
ー・・・視点は変わり、札幌市。北24条西2丁目。
ラーメン店「札幌ラーメン・潮龍」
今、俺の視界に映るのは、ラーメンを啜る女子中学生の姿。
ズルルルゥ・・・
「熱っい・・・ん、おいひー♪」
「・・・でさ? そのフィギュアを買った訳だよ」
少女は俺の言うことに微塵も聞く気がないのか、耳も傾けずに夢中にラーメンを美味しそうに頬張り続けている。
ズルズルズルゥー・・・
「ふぅーん、で?」
「あのさ・・・聞いてる?」
ー・・・女の子は箸を止めて、お冷やを一口含んで、コクンと飲み込み一言。
「ううん、ごめん。イチから説明してくれる?」
「はぁ・・・」
俺は思わず、深いため息を吐きをついた。
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