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「お前大丈夫か!」
突然現れ、目の前に迫っていたエネルギー弾を切ってしまったその青年は呆然としていた茜に聞いた。
その言葉で我に返った茜はその青年に気づき返事をした。
「はい、ありがとうございます」
「襲撃に失敗しました、申し訳ありません。はい…わかりました、帰還します」
その女性は誰かと通信をとったあと、茜の目の前から消えてしまった。
「あの、今のなんですか?誰なんですか?というより皆がおかしいんです!」
「待て待て待て待て、一気に質問されても分かんねーから」
「あ、ごめんなさい…」
あまりの出来事に焦っていた茜は疑問に思ったすべてのことをその青年にぶつけた。
「あー、えっと…ちょっと待っててくれ」
そう言うと青年は身につけていた何かで通信を取り始めた。
「奈良田司令…はい、はい、わかりました。ていうか皆今どこにいるんですか?俺完璧にはぐれちゃってるんですけど、はい、わかりました、ありがとうございます」
通信が終わるとその青年は茜の方に向き直り、言った。
「俺の名前は紫電悠哉、17歳の高校二年だ」
その年齢に茜は驚きを隠せなかった。
「私は茜、今年大学生になった19歳です」
「え、あ、あの、す、すみません…年上の方とは知らずに」
「あ、敬語が苦手な方でしたら別に構いませんよ」
茜は笑顔でそう答えると悠哉と名乗るその青年はじゃあ遠慮無くと敬語を使うのをやめた。
それから茜は今までに起きたすべての一部始終をその悠哉と名乗る青年に話した。
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