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「おーおー、こりゃ本気だな、直斗のやつ」
辰巳は直人の動きを見ながら感心していた。
だがそんなことも束の間―
キンッ!キキンッ!カンッ!
「おい、あの女まさか!」
「どうして僕の動きについて来られるんだ!」
その女性は直斗のリミットアクセルの動きについてきていたのだ。
その上さらに直斗の剣一つ一つを裁き、受けきっていた。
カキーン!
一瞬の鍔迫り合いのあと、二人は互いに距離をおいた。
「ハァ…スゥー、ハァ…ねぇ、教えて、どうして僕の動きについて来られたの?」
深く深呼吸をした後、その現れた女性に聞いた。
「あなたに教えてもどうせ勝てるとは到底思えない、なぜそんなことを聞く」
「少なくとも今は勝てないかもしれないけど、近い将来!勝てるようになるかもしれないからだよ」
「そうか、ならばいいだろう、私はF、5秒先までの未来が見える、どうだ、これでも勝てるか」
そのFと名乗る女性は直斗に質問をした。すると直斗は黙るどころかいつも通りの笑顔を向けて言った。
「じゃあ、僕も頑張らなきゃね」
そしてFはそのまま二人の目の前から消えていった。
その後二人は他の皆と合流し、お互いにあった経過を話した。
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