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ダイバーのリーダー、瀬川朱羅がダイバーとは何なのか、各内部組織のことなどを説明したところで再び、次は朱羅のもとに通話が入った。
「はい…はい、わかりました。直ちにそちらへ連れて行きます」
朱羅は通信を切るとすぐに雪たちに向かって言った。
「今からすぐにダイバーの本部に向かうけど、いい?親御さんたちは心配しない?」
「はい、親には遅くなると伝えてますから」
雪がそう答えると朱羅はすぐに耳につけている小さなものを操作し、準備を始めた。
「それじゃあみんな、行くよ!」
朱羅の声と共に両チーム計8人は光に包まれ、少しずつ姿を消した。
光に包まれたどり着いた先は雪たちにとってはあまり見慣れない景色だった。
周囲のものはすべてホログラムのようなものでできていて、その中で生活する人は皆片耳にインカムのような機械をつけている。
「何これ、色々すごくて理解できないんだけど」
雪がその光景に驚いていると横から肩を叩かれ振り向いた。
「雪、だったよな?大丈夫か?」
悠哉が心配をして雪を呼び止めた。
「あ、うん、大丈夫なんだけどこの景色が凄すぎて頭が働かなくなってた」
「そうか、それだけなら良かった」
悠哉は安心して皆の方へ行こうと雪を誘った。
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