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―翌日―
茜は皆との約束に間に合うよういつもより早起きをした。
そしていつもより清々しい気分がし、大きく背伸びをした。
「んー…はぁ、よし!今日はみんなでお出かけだから少し服はおしゃれしていかなきゃ!」
そういうと茜は家族が既に起きているリビングへ向かった。
「おはよー!お兄ちゃん!」
真子は起きるとすぐに聖人に言った。
「おはよう、もう朝ごはんができてるからすぐに食べていいよ、今日はみんなでお出かけなんでしょ」
「わぁ!ありがとう!」
真子はいつもより少し豪華に作られてる朝食を見ながら聖人に礼を言った。
「ん…うぅ」
「起きたか、雪。」
「起きるの早いね、実。どれくらい前に起きてたの」
「約30分前だ」
「そっか、よし、じゃあ僕も起きなきゃね」
副人格に支配されて以来、親と一緒に暮らしていなかった実は前日から雪の家に宿泊していた。
そして4人はそれぞれ家を出て待ち合わせ場所であるバス停まで行った。
「おい、もう二人とも着いてるぞ、俺達も行こう」
「え、あ!うん!ごめんごめん」
茜と真子がいることを確認した実は雪と一緒に走りだした。
「二人ともおはよー!」
「おはよう、すまない、遅くなった」
「そうだよー、女の子を待たせる人はいけません!」
「だそうだぞ、雪」
「うん、ごめんね、僕が遅くなっちゃって」
雪が原因だと知った茜と真子は少し驚いた表情を見せた。
それからすぐにバスがきて4人でそれに乗った。
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