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バスを降り、雪と実はそれぞれ期待している設備について語り始めた。
「僕ね、将来医者になろうかなって考えてるんだ、だから今回のこれで未来にできるようになるかもしれない医療技術っていうのに興味があるんだ」
雪が笑顔でそういうと茜が笑顔で言った。
「雪はお医者さんか、いいお医者さんになるかもね!」
次はそれを聞いていた実が言う。
「俺はこのタイムスリップというものに興味がある」
「タイムスリップか!私もできるならやってみたいなー」
真子は実の言葉に興味を持ち、とても嬉しそうな表情で言った。
「あ!これじゃない?ほら!」
そう言う真子が指をさした先には『近未来館大好評開催中!』という幟を掲げた建物があった。
「うん、ここだよ、間違いない」
雪は地図で確認した上でそう言った。
「じゃあ中に入ろっか!」
雪がそういうと3人は頷き、入り口のドアに向かった。
「……これって自動じゃないの?」
「ちゃんと『押』と書いてある、いつ開けるのかと思ったがそこからだったのか」
「だって未来館なのに入り口が手動とは思わないよ、さすがに」
「言われてみればそうだな…じゃない、早く入れ」
実に言われながら雪は渋々手動のドアを開けた。
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