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中に入るところから色々な意味でミスをした雪だったが中に入ると4人全員で動いていたこともあり、信頼されるリーダーシップを発揮し、迷うことなくすべての場所を見て回ることができた。
「やっぱり雪が仕切ってるとホントにうまくいくよね、私もそんなふうに出来るようになりたいな」
茜が羨ましそうにそう言うと雪は茜の方を見て笑った。
「僕にリーダーのしての能力があるんじゃなくて、みんながそれぞれ他の人のことを考えて動いてくれてるからうまくいくんだよ」
「そうなんだ、じゃあこれからもそうするね!」
「うん、よろしくね」
茜の言葉に雪は笑顔で返した。
4人でバスから降り、もとの集合場所としていたバス停に着き、それぞれ別れようとした時―
ゴゴゴゴゴォ…
「今揺れたね、みんな大丈夫?」
雪がみんなに質問すると茜が答えた。
「うん、大丈夫、なんだったんだろう、今の」
茜がそういうと、実は何もなかったかのような表情で言った。
「今のは…おそらく、地震だ」
「ありがとう、でもそれはわかるよ」
茜は軽く苦笑いを浮かべながらお礼を言った。
「みんな大丈夫ならよかったよ、とにかく明日はまた学校だからまた明日ね!」
雪のその言葉を最後に4人は別れた。
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