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次の日の朝、茜はいつも通りに起き、いつも通りの仕度をして、家を出た。
そしていつもの4人で集まり、学校への道を歩き始める…はずだった。
ところが、他の3人は昨日と同じ、私服で集合していた。
「え、どうして?どうしてみんな私服で来てるの?今日って学校だよ?」
「えー!茜何言ってるのー、今日はみんなで遊ぶって言ってたじゃん!」
真子はいつもの笑顔でそう言うと、続けて実が言う。
「しょうがないな、じゃあ茜はそのまま行くぞ、もうバスが来る」
実の言葉に疑問を抱いた茜は思った。
(あれ?昨日は男の子たちが遅れちゃったんだよね…)
茜はそう思ったが言われるがままについていった。
そしてそのまま未来館に到着し、中に入ろうとした瞬間―
「ターゲット発見、直ちに排除します」
黒いスーツに身を包み、これ以上ないくらい凛としたオーラを放った女性に銃を向けられ、明らかに実弾ではない光線のようなものが放たれた。
茜はその場から動けずにいたその時―
「月天白夜ぁ!!!」
突然掛け声のような声が聞こえたかと思うと、目の前には髪が妙に立った黒髪の青年が立っていた。
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