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「ずっと待ってるから」
あの人のいつもの口癖に私は、くすくすと笑って晴さんに抱きついた。
「ずっと待たせてあげるから、覚悟しててよね」
はいはい。とあの人は笑って私の頭を撫でた。
「友梨さーん!」
ときみちゃんが私のベールをかぶりながら走ってくる。
ヒラヒラとベールのレースと
ふわふわの髪の毛と一緒にゆれて
キラキラして見えた。
きみちゃんの笑顔と彼の照れた笑顔をみて
私は、幸せな気持ちになった。
「ねぇ、晴さん。私、今とってと幸せよ」
ヒールであの人との差があまりない今、少しだけ背伸びをして彼の唇に触れた。
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