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結婚式も最後。ブーケトスをしたいと言ったのは私で、あの人も最後には了承してくれた。
「では、参ります!」
後ろ向きでブーケを投げれば、ブーケはカーブを描いてゆっくりと落ちていった。
ゆっくりと振りかえると、私の投げたブーケはなぜか彼の手に落ちた。
会場は笑いで包まれて、私もあの人と目を合わせて微笑んだ。
「やはり、君と彼の間には切ってもきれない何かがあるようだね。……悔しいよ」
「ねぇ、晴さん。私は、ぎゃくだと思うわ…これで彼とはきっぱり切ることが出来たと思うの」
そっとあの人の腕に腕を絡ませて彼らのもとへと向かった。
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