第1章

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私の名前をびっくりしながら呼ぶあの人は私に連れられるまま彼らの前へ 「あーあ、なんであんたがとっちゃうかな……それ一応女の子のものなんだけど」 「仕方ねーだろ?俺の前に来たんだ。」 「友梨さーん!ほんと酷いですよー!私の目の前に来たのにシュッって、シュッて取ったんですよ??」 私の後輩でもある彼の彼女はそういいながら泣きついてくる。私は、よしよしと頭を撫でてあげながら彼に目を向けた。 「ほら、きみちゃん泣いてるよ?」 そう言えば、ばつが悪そうな顔になってブーケを握りしめふぅーと心を落ち着かせるように息をついた。 「……きみ。こっち向いて」
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